説明
YAMAHAは1965年、川上源一社長の「世界一のギターを作る」との大号令の下に高級品の開発を目的にギター研究課が発足、1967年には手工クラシックギター製作にあたりスペインの名工、アントニオ・デ・トーレスの流れをくむエドアルド・フェレールを迎え、スペイン伝統の製法の技術指導を受けた。そして1967年8月にYAMAHA GC-10、7、5、3が発売されました。
その後更に技術者をスペインに派遣しマニュエル・エルナンデスに技術指導を受け、また招聘したりと技術の蓄積と研究を続け、遂に1974年最上位機種GC30A/30B/30Cを発表。GC30Aはそれまでの蓄積とマニュエル・エルナンデスに学んだ製法を融合したヤマハのオリジナル。Bはスペインで学んだ技術者によるエルナンデスの思想を受け継いだモデル、Cは名工マルセロ・バルベロの音を参考に独自開発したモデルです。
中でもこのGC30Aはそれまでの蓄積とマニュエル・エルナンデスに学んだ製法を融合したヤマハオリジナルの最高峰で、その後1983年に発表されたGC70(160万円)、そして2012年発表のGC82C(115万円)へと発展して行ったヤマハクラシックギターの源点であります。
トップはドイツ松単板、 サイドとバックは 大変綺麗な木目のハカランダ単板です。内部のサイドには木の割れ止めがあります。ヘッドの付板は彫刻のあるハカランダ材、ホンジュラスマホガニーネック&エボニー指板、ブリッジもハカランダ、ボディ内部には湿気から守るために塗装が施されいます。大変良い材料を厳選して丁寧に製作されていて 、ラベルには 製作者であるルシアー鈴木孫氏の肉筆サインと製造年とシリアル番号732があります。ヤマハらしいクリアーな音色で音に芯が有り、パワフルかつ繊細で艶も有りバランスの良い楽器です。
フレットの減りも殆ど無くネックの反りはありません。ブリッジの剥がれや表板のドーム化も見られません。但しボディとネックの接合部分の低音部側に小さな筋状のヒビがありますので設定価格を下げて出品しました。現状のままでいつも使用しておりますので問題はないかと思いますが、気になる方には修理をお勧めします。
またハカランダは材質が固いので縦ヒビが入り易く管理に気を使う必要がありますが、今のところ気になるヒビもなく、製造後約52年経過して安定してますので心配いりません。
弦長は660mm、ナット幅は約54mm、 弦高は12F6弦 約4mm、1弦 約3mm、サドル調整可能幅は約2.5mmです。ヤマハオリジナルの高級専用ハードケースが付いています。
何といってもこの時代のハカランダは素晴らしいですね。近年その希少性はますます人気が高まり、同じクラスの新品を求めると100万円を軽くオーバーしてしまいます。このGC30Aの発売価格は30万円で当時の最高価格でしたが、今となってはこの価格は安いかも知れないですね!




































